「証拠」を残す
自分の言い分が裁判で認められるためには「証拠」が必要です。
非常に当たり前のことですが、非常に大切なことです。
なぜなら、裁判になると、お互いの言い分が全く異なるという事態が度々発生するからです。
これは、日常生活においてなかなか体験しない出来事です。
それは、相手が故意に嘘をついているからかもしれません。
相手が思い違いをしているからかもしれません。
お互いに同じものを見ているのに、見方や立場が違うために異なっているのかもしれません。
ですので、こういうときに特に「証拠」が必要になってきます。
例えば、裁判で、行政機関や金融機関に勝訴するには非常に大変です。
それは、裁判官が行政機関や金融機関を「ひいき」しているからではありません。
それは、行政機関や金融機関がいつも「証拠」をしっかり残しているからなのです。
もし、トラブルが大きくなりそうだなと感じたら、
① 相手に、紙に、日付、住所、名前と具体的な内容を書いてもらい、ハンコを押してもらう
② 会話を録音する(言った・言わないの水掛け論にしない)
③ 関係書類を大切に保管する(捨てない)
④ 記憶が曖昧にならないよう自分で日記などにメモをする
⑤ 手紙を送るときは、配達証明付内容証明郵便にしたり、書留・特定記録郵便にしたりする
などの対策をとってください。